そうだ、森へ行こう
なにかが足りない・・
そんな気がして、バックパックにキャンプ用品一式と、家にある食材を詰めはじめたわたしたち。
夕方近い時間から森へ行くことにしました。
バスを乗り継いで向かったのは、Nuuksio Kansallispuisto(ヌークシオ国立公園)。
市内から交通公共機関を利用して、1時間ちょっとで行けます。
思い立ったらすぐ森へ行ける、ヘルシンキの素晴らしいところの一つです。
ヌークシオに到着したのは18時頃。
夏至はとうに過ぎたものの、まだまだ日が長いので、ゆっくりゆったりできます。
でも空腹は待ってはくれないので、着いてすぐたき火が出来るところで夜ごはんにしました。
アウトドア・キャンプ・たき火、ときたら、こちらではとにかくソーセージらしいです。
面白いくらいにみんな、マイ・ソーセージを持ってきています。
わたしたちも豆腐でできたベジタリアン・ソーセージで参戦。
木の枝で作ったスティックに付けて直火で焼きます。
パンもトーストして、バターをのっけて、、
付け合わせの野菜は、茹でただけのじゃがいもとにんじん。
こーんな何でもないものが、どうしてこんなにも美味しいんでしょう。
森マジック。
食後のデザートは国立公園の中を散策しながら。
今まさしくブルーベリーの時期で、みんな大きいバケツをもってヌークシオに摘みにきています。
小道沿いはきれいさっぱり摘まれてしまっているのですが、
でも少し奥にはいっていくと、そこらじゅうに。
もうすぐシーズンのはずのアンズ茸がないかな〜、と下を見ながら歩きますが、
食べてはいけなさそうなキノコばっかり。
森の子ヤンネはしばらくこうやってただ座っています。
夜10時過ぎ、だんだん薄暗くなって、森はよりいっそう静かです。
テントの中でかすかな森の音を聞きながら眠りました。
翌日の朝も幸運なことに、快晴!
朝はたき火であぶったパンに、
バターと、
手作りイチゴジャム。
朝の空気にも負けず劣らず、おいしいです。
なにかが足りない、じゃなくて、多分日々の小さなことで頭がいっぱいいっぱいだった。
森に濾過され頭からつま先まで透明になったような気持ちになって、
昨日よりももっと元気になって、
ヘルシンキへと帰ります。
森があれば生きていけるかも、
フィンランド人顔負けのことを帰り道すがら思うのでした。
yuki